スーパーマーケットに並んでるアメリカ産牛肉って全部同じだと思っていませんか?
全部ただの赤身じゃないの?
そもそも輸入牛に霜降りは求めてはいないよーって声も聞こえてきそうですね。
結論から言うとアメリカ産牛肉にも格付けはあります。
現在日本に入ってきている商品だけでも5種類のグレードがあるのです。
意外にも多いですよね。
今回はアメリカ産牛肉のグレードについて説明していきます。
・アメリカ産牛肉のグレードを知りたい人
グレードとは?
そもそも牛肉のグレードとはなんぞや?という方もいらっしゃいますよね。
そんな人に問います。
「A5」という言葉を聞いたことはありませんか?
これは和牛や国産牛に扱われる表現です。
「ABC」=歩留等級(枝肉から正肉になる時、脂や骨を除去する前と後のお肉の重量の比率)
A=歩留まりが良い(お肉が多く取れる)
B=歩留まり良くはない(Aよりはお肉が少ない)
C=歩留まり悪い(脂が多い)
「12345」=霜降り等級(霜降りの入り具合で数字が変わる。最高ランクは5です)
つまり「A5」とは歩留まりがよく、霜降りも最上級ということです。
外国産の牛は、国産の牛に比べて霜降りが入りにくい品種です。
もちろんアメリカ産牛肉も霜降りがグレードを決める上で重要ですが、それだけではなく赤身の色や肥育日数も要素になります。
アメリカ産牛肉のグレードは5種類
【アメリカ産牛肉のグレード】
『良い』
PRIME(プライム)
CAB(シーエービー)
CHOICE(チョイス)
SELECT(セレクト)
UNG(アングレード)
PRIME(プライムグレード)
プライムグレードとはその名の通り最高ランクの牛肉です。
程よい脂肪交配でジューシーさを1番感じられる牛肉のランクです。
見た目もよく日本ではアメリカ発の高級なステーキハウスなどで食べられます。
CAB(シーエービーグレード)
CABとは「CERTIFIED ANGUS BEEF」の略で、認定されたアンガスビーフという意味です。
何に認定されたのかといえばCAB協会の定める規格基準です。
ざっくり言うと、アンガスビーフで次に紹介するチョイスグレード以上のトップチョイスというグレードに属していないと名乗ることのできない特別なグレードなのです。
CHOICE(チョイスグレード)
アメリカ産牛肉の基本という感じ。
スーパーマーケットや飲食店でも幅広く使用されており、一般の方が一番多く目にするグレードです。
チョイスという言葉でもわかるように、ある程度選ばれているので見た目が悪い商品がない。
店側は安心して提供できるし、消費者側は安心して購入することができます。
SELECT(セレクトグレード)
上記のチョイスよりも「選ぶ」意味合いがちょっと弱いのがわかりますよね。
つまり「悪くない」程度の感覚です。
こんなことを言ったら怒られるかもですが、卸としてあえてここを選ぼうとは思いませんw
単価もチョイスと大して変わらないので。
UNG(アングレード)
アングレード、略して「アングレ」です。
「グレードがない」という意味に聞こえがちで、「最も下のランク」といった意味に見えますね。
もちろん規格が枠内に入らなかった場合もありますが、内臓などは全てアングレです。
規格を計らないものは全てここにきます。
意外に当たりがあるのもアングレですw
まとめ
今回はアメリカ産牛肉のグレードについて説明してきました。
【アメリカ産牛肉のグレード】
・プライム(最高ランク)
・CAB(協会が定めた規格基準をクリアしたもの)
・チョイス(しっかり選んだ)
・セレクト(ちょっと選んだ)
・アングレ(規格外ですがたまに掘り出し物あり)
認識としてはこれで大丈夫です。
あなたの近所のスーパーマーケットで並んでいる商品のグレードは分かりませんが、精肉部に聞いてみるとすぐ答えてくれるでしょう。
「すみません!このアメリカ産牛肩ロースステーキのグレードって何か教えていただけないでしょうか?」
きっと「チョイスです」と答えてくれるでしょう。
勇気のある方はぜひチャレンジしてみてください!
あなたのお肉ライフが充実したものになれば幸いです。
それではまた。