スーパーマーケットでの買い物で和牛と輸入牛(オーストラリア産牛肉)が陳列に並んでいたら、あなたはどちらを手に取りますか?
「キレイな霜降りの入った和牛」
「赤身が際立った輸入牛」
美味しそうなのは和牛だけれど、値段がねえ…。
たしかに和牛は美味しいです。
では輸入牛に勝ち目はないのでしょうか?
オーストラリア産牛肉のメリット・デメリット
オーストラリア産牛肉を美味しく食べるための秘密の調理法
先に結論を申し上げると、オーストラリア産牛肉は調理次第で美味しく召し上がれます。
それではやっていきましょう。
オーストラリア産牛肉のメリット・デメリット
まずはデメリットを解説していきます。
【デメリット】
・硬い
・旨味が薄い
・臭い
硬い
オーストラリア産牛肉は霜降りが少ない分、熱を入れると硬くなりやすいです。
なぜなら赤身のタンパク質が凝縮してしまうからです。
旨味が薄い
旨味が薄いということはないのですが、脂身の甘さに慣れてる日本人には感じにくいのです。
臭い
オーストラリアの牛は生まれてしばらくすると、牧草を食べるようになります。
基本的に全部の牛がある程度大きくなるまで牧草を食べて過ごします。
そこから質の良い牛を多く輩出する農場の牛は穀物肥育をされるフィードロットという場所に行くのです。
この牧草を食べている期間があることで、オーストラリア産牛肉は「草くさい」と言われるようになっているのです。
最近の穀物肥育牛では草くささはなくなったように思えますが、グラス(牧草を食べて育った牛)は独特の風味を含んでいます。
【メリット】
・料理の腕がなる
・味付けは自分色
・和牛と比べて100gあたりのタンパク質の量が多い
料理の腕がなる
先ほど申し上げたデメリットの「硬い」は調理法でどうにでもなります。
問題は熱の入れ方です。
低温でじっくり熱を入れれば硬くなりにくいのです。
味付けは自分色
オーストラリア産牛肉はお肉自体の味の主張が少ないため、味付けを自分色に染めることができます。
塩や黒胡椒、洋風和風あなたの好みで何種類もレパートリーができてしまいます。
「お肉の味がしないってどうなの?」っていう人もいるかもですが、味がしないのではなく主張が少ないのです。
例えば、焼いたステーキ肉を塩ダレに絡めれば塩ダレの味わいを一層引き立ててくれます。
醤油ダレに絡めれば醤油の旨味を一層引き立ててくれます。
オーストラリア産牛肉の赤身や脂身は旨味成分を多く含んでいるんですが、主張が少ない。
しかし他の旨味と合わさると化学変化を起こし爆発的な旨味を引き出してくれる、引き立て役なのです。
タンパク質含有量が多い
そして何と言っても、オーストラリア産牛肉の醍醐味といったらタンパク質含有量です。
和牛や国産牛と比べても脂肪が少ない分タンパク質が多いのです。
牛肉の種類 | タンパク質含有量 |
---|---|
オーストラリア産モモ | 約22g |
和牛モモ | 約18g |
オーストラリア産牛肉は良質なタンパク質が豊富なのでボディービルダーも意識して摂取しているようです。
オーストラリア産牛肉を美味しく食べるための秘密の調理法
ここからはオーストラリア産牛肉を美味しく食べたい!という人のために、私がさまざまなお肉を焼きてきた経験と実績を基にしたお肉の焼き方を伝授します。
「秘密の」と書きましたが正直特別なものは要りません。
必要なのはフライパンと蓋です。
あとは火加減で美味しさは決ま流のです。
お肉は焼きすぎると硬くなる。
低温で丁寧に熱をいれていくことが美味しいお肉への近道です。
蓋を持ってない方はこちらから
準備が整い次第焼いていきます。
準備はいいですか?
オッケー
焼いていきましょう。
こちらはオーストラリア産牛肉のランプです。
まずは冷蔵庫から取り出し、15分から20分待って常温に戻します。
常温戻しましたか?
それでは塩胡椒をして焼いていきます。
片面30秒くらい強火で焼いたらひっくり返し、もう片面も30秒焼いていきます。
表面に焼き目をつけてコーティングし、旨味を外に出さないようにするイメージです。
両面焼けたら、弱火にして片面5分ずつ蓋をして焼いていきます。
焼けたら火を止め、しばらく放置します(5分程度)
5分経ったら取り出しお好みの大きさに切って出来上がりです。
いい熱の入り方です。
ぜひお好みの調味料で召し上がってください。
まとめ
今回はオーストラリア産牛肉の特徴と美味しい焼き方を解説してきました。
【結論】
・オーストラリア産牛肉は調理次第で美味しくなる
・調理の秘訣は火加減
和牛以外にも美味しい牛肉はたくさんあります。
今夜の晩御飯でオーストラリア産牛肉を自分色に染めてみませんか?
あなたのお肉ライフが充実すれば幸いです。
それではまた。