日本には四季がある。
春、夏、秋、冬
それぞれに良さがあり、趣がある。
その季節によって売れ筋が変わることは良くもあり悪くもある。
しかし営業として売れない商品も売らなければならないのがきつい。
ではいかにして求められていない商品を売るのか?
求めさせれば良い。
固定観念を捨てろ
牛の部位を紹介します。
ロース(リブロース、サーロイン、ヒレ)
カタ(カタロース、ウデ、カタバラ)
モモ(ウチモモ、シンタマ、ランプ、ソトモモ)
トモバラ(マエバラ、ソトバラ)
スネ(マエスネ、トモスネ)
牛一頭にこれだけの部位がある。
そしてそれぞれに基本的な用途が存在している。
たとえばサーロインはステーキ!
トモバラは焼き肉!
カタロースはすき焼き!
この固定観念は年配の人になればなるほど変えることが難しくなる。
脳みそにこびりついた「この部位はこの用途でしか使えない」という強迫観念とでも言おうものか。
いつも心の中で叫んでしまう。
「そんな法律でもあるんかい!」
もっと頭を柔らかくして考えてみてほしい。
カタロースはすき焼き、しゃぶしゃぶ用?
この問いに答える。
否!
もちろんすき焼きやしゃぶしゃぶ用として薄くスライスして食べると美味い。
しかし、夏にすき焼き食べたいと思いますか?
蒸し暑い部屋でカセットコンロをセット家族で鍋をつつく!
考えただけでも暑い、暑苦しい。
暑いとなぜか焼き肉食べたくなりませんか?
じゅ~っと肉を焼いて、タレにくぐらせ、ご飯にワンバン、勢いよく口の中に!
食べましょう。焼き肉!
使いましょう!カタロースを!!
万能カタロース
カタロース(関西呼びではクラシタ)は万能な部位です。
なぜならその1本で、すべての商品を作れてしまうのからです。
ステーキ、焼き肉、すき焼きしゃぶしゃぶ、切り落としなどなど。
カタロースは5つのパーツに分けられます。
ザブトン、カタシン、カブリ、コブ、ネック
最近はよく聞くようになった「ザブトン」
これはサシがきれいでステーキはもちろん、焼き肉、焼きしゃぶなどなんでも使えるカタロースのエースと言うべき存在だ。
そしてカタシンも同じようなエース級の役割を果たしてくれる。
次にカブリ。これは焼き肉用で上カルビ以上の働きを見せてくれる。
コブは分厚い肉の塊で、私はこれでローストビーフを作ったことがある。
それを薄くスライスし、甘いタレと西洋わさびをつけると!
最高の喜びが待っています。
最後にネック。
ネックはよく動く部位で赤身寄りだが筋張っている。
薄ーくスライスしてすき焼きにするもよし。
コトコト煮込んで牛すじ煮にするもよし。
これらはカタロースのポテンシャルを引き出す商品の1部でしかない。
まとめ
「こうじゃなきゃならない」とか「こうあるべき」という固定観念にとらわれていると新たな発見や変化のチャンスに気づけなくなってしまいます。
今一度周りの「あたりまえ」に疑問を持ってみれば、新たな突破口を見つけることができるかもしれません。
私も探し続けます。
それではまた。