こんにちは。eijiです。
今回は美味しい和牛の選び方になる基準を分かりやすく説明していきます。
・特別な日にに美味しい和牛を用意したい人
・ふるさと納税で美味しい和牛を食べたい人
・彼氏、旦那の誕生日に美味しい和牛を振る舞いたい人
・外国からきた友達に美味しい和牛をご馳走したい人
・とにかく美味しい和牛を食べたい人
せっかく高い値段を出して和牛を買うのだから失敗したくない!
でもどんな和牛を選んでいいのかわからないよー!って人は多いのではないでしょうか?
そんなあなたのために食肉卸歴13年の私が教えます。
美味しい和牛を選ぶ時に注目すべき3つのこと。
先に結論を言っておきます。
【結論】
①但馬系統の牛
②未経産メス牛
③月齢30ヶ月以上
この3点を踏まえて選んだ牛肉は絶対に美味しいと保証します。
そんな自信満々に言っちゃっていいの?とお思いの方もいますよね?
いいんです!
これで駄目ならごめんなさい。
これ以上美味しい牛肉は地球には存在しません。
そのくらい自信があります。
どうやって調べるかも詳しく説明していきます。
それではやっていきましょう!
但馬系統の牛肉を調べる方法
但馬牛という言葉をきいたことはありますか?
但馬牛(たじまうし)とは国内で最も美味しいと言われている黒毛和牛です。
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有名銘柄牛のルーツとなっていることも多いのです。
純血但馬牛だけとくくってしまうと数は少なくなってしましますが、但馬系統であれば意外にに多くの銘柄牛が挙げられます。(但馬系統とは祖父が但馬牛)
調べる方法は血統を調べれば分かりますが、特別な血統の資料が必要になるので一般の方には難しいと思います。
それよりも簡単で、誰でも但馬系統を判断できます。
それは銘柄を覚えればいいのです。
ここでは10種但馬系統(純血も含む)の銘柄牛を紹介します。
①神戸ビーフ(兵庫)
②淡路ビーフ(兵庫)
③松阪牛(三重)
④伊賀牛(三重)
⑤田村牛(鳥取)
⑥葉山牛(神奈川)
⑦近江牛(滋賀)
⑧山形牛(山形)
⑨佐賀牛(佐賀)
⑩万葉牛(鳥取)
この10種の銘柄牛は間違いなく美味しいです。
テストにでるので覚えておきましょう。
メス牛の牛肉を調べる方法
メス牛なんてどこを見て判断すればいいのよっ!て思いますよね?
スーパーマーケットや精肉店で牛肉を買うとき、並べられた牛肉を見て「これはメス牛だ」と判断できる人は多分いないでしょう。
私も見た目ではわかりません。
メスっぽいなぁと思うことがあるくらいです。
これは感覚ではなく、実際に調べる方法があります。
ネットで調べるのです。
牛肉には個体識別番号の記載が義務づけられています。
スーパーマーケットのシールをご覧ください。
【個体識別番号でわかること】
①出生の年月日
②雌雄の別
③母牛の個体識別番号
④種別(黒毛和種、交雑種、ホルスタインなど)
⑤飼養施設の所在地などの異動情報
⑥と畜日(お肉になった日)
これらの情報を個体識別番号検索で得ることができます。
ではさっそくGoogle検索で個体識別番号を調べていきましょう。
このように簡単にスマホで調べられます。
ちなみに今回調べたのはA5メス牛の鹿児島黒牛です。
こちら↓
ちなみにメス牛限定の銘柄牛もあるので紹介しておきます。
【メス牛限定の銘柄牛】
①松阪牛(三重)
②伊賀牛(三重)
③米沢牛(山形)
④静岡そだち(静岡)
⑤田村牛(鳥取)
メス牛は去勢(オス)よりも高値で取引されるため、仔牛の段階から価格が高い傾向です。
月齢の長い牛を調べる方法
長く育てられた牛かどうかの判別なんてできないよー!って方。
落ち着いてください。
わかるんですよ。
われわれには個体識別番号検索という強い味方を手に入れたではないですか!
結果の画面に「出生」と「と畜」が書かれています。
その差が月齢です。
こちらの画像を見てください。
正直、月齢30ヶ月以上の牛は少ないです。
なぜならコストに見合わない可能性があるからです。
丹精込めて育てた牛が見合った評価を受けない場合は多々あります。
理由①格付等級が低かった
理由②病気にかかって出荷できなかった
理由③セリで安くなってしまった
理由を挙げればキリがないですが、農家は今厳しい世界にいます。
なので少しでも早く出荷して、それなりの評価を受けたいという農家が多くなるのは必然なのです。
しかし世の中には40ヶ月以上の月齢に育てた牛を食べたがるファンがいるのも事実です。
例えば「月齢48ヶ月特産松阪牛」。
長期肥育だけでなく雌牛の純血但馬牛(松阪牛は雌牛指定、特産とは純血但馬牛のみの松阪牛に与えられる称号)。
いくらするのか想像を絶しますが、美味しいものを食べるためにはいくらでも札束を積む人がある一定数いるのです。
ここで月齢30ヶ月以上育てられることの多い銘柄牛を紹介します。
①近江牛(滋賀)
②伊賀牛(三重)
③山形牛(山形)
④米沢牛(山形)
⑤田村牛(鳥取)
⑥尾崎牛(宮崎)
長期肥育の和牛は単純に肥えるだけでなく、赤身が熟されていくのです。
熟された赤身はココナッツのような甘い香りを放ち、すごい旨味を提供してくれます。
美味しい牛肉には長期肥育は必須なのです。
まとめ
今回は美味しい和牛選ぶときに注目すべき3つのことということを話してきました。
結論をまとめますと
①但馬系統の牛を選ぶべし!
②メス牛を選ぶべし!
③月齢30ヶ月以上の牛を選ぶべし!
この条件をすべて満たした銘柄牛があるなら知りたいですよね?
あるんですよ。
それが鳥取の田村畜産で育てられた「田村牛」です。
あまり一般の方には馴染みのない銘柄牛だとは思います。
しかし近年、田村畜産は質の良い田村牛や神戸ビーフを輩出し数々の賞を総なめしている超注目株であり、これからの和牛界を背負っていく存在なのです。
今回、2021年10月29日に東京食肉市場で行われた全国肉用牛枝肉共励会において、田村牛は最優秀賞、優秀賞、優良賞を獲得しており、名実ともに日本一という称号を手に入れたなと私は思っています。
そんな田村牛はふるさと納税の返礼品になっています。
この機会にぜひご賞味願います。
日本人なら今日本で話題になっている日本独自の和牛を知っていて損はないでしょう。
これから何年か後には「田村牛」の名が「松阪牛」や「神戸ビーフ」と肩を並べる時が来るはずです。
期待しかない!
あなたのお肉ライフが充実したものになれば幸いです。
それではまた。